大熊肇の組版道場

開講日時・会場

開講日時

月1回 毎月原則第3日曜開講 全6回 
4月15日、5月20日、6月17日、7月15日、8月19日、9月9日
14:30〜17:00(各回2時間半/途中15分休憩含む)

講師

大熊肇さん(出版デザイナー)

定員

最大15名(最少開講人数8名)

会場

ちよだプラットフォームスクウェア5F 会議室
(東京都千代田区神田錦町3‐21 東京メトロ竹橋駅より徒歩2分/JR神田駅より徒歩12分/東京メトロ神保町駅より徒歩7分)
アクセス

受講料・申し込み方法

受講料

42,000円(全6回分/分割払い不可)

*3月4日の「文字の骨組みを識る」を受講された方は、本講座の受講料が2,000円割引になります。

お申し込み方法

今期の募集は終了しました。来期は2013年春開講の予定です。

講座のねらい

パソコンによるDTPの普及は、かつて一握りの専門家のものであった組版を万人に開放しましたが、それゆえに組版が乱れたとはよく言われるところです。本当に読みやすい、美しい日本語組版とはどんなものでしょうか。それを作る技術は、今後やってくる電子書籍の時代にも必要とされる技術に違いありません。

この講座は、講師の指示通りに組むことを覚える講座ではありません。むしろ、「なぜそう組むのか」という根拠を講師とともに考え、「私はこう組む」という、自分なりの組版に対する考え方を見つけていただくことを目的としています。特定の組版ソフトウェアの操作法を指導するものではありません。

題材は一般の紙の書籍を念頭に置いていますが、書籍以外の一般の印刷物にも広く応用のできる内容としたいと思います。

受講生は毎回、事前に出される課題を提出することが求められます。課題に使用する組版ソフトウェアの種類やバージョンは問いません。提出された課題の講評を軸に*講議を進めて行きます。

受講生専用のメーリングリストでは、受講期間中、講義内容や課題に対する質問をすることもできます。

*第5回「書体と字体の話」を除く。

対象

文字の組版に携わるすべての方(組版オペレータ、編集者、デザイナーなど)及びそれを目指す学生の方。課題制作のために、何らかの組版ソフトウェアを使用できる環境にあることが条件となります。

講義概要

  1. オリエンテーション、基本の縦組文字組版(4月15日)
    現代に求められる、美しくまた読みやすい文字組版とはどういったものでしょうか。初回は大熊さんの組版に対する考え方について伺うとともに、縦組の本文を組んでみるところから始めます。本文、柱、ノンブルなどの本文を構成する要素、文字の大きさ、字間・行間、行長、またページのどこに本文を配置すべきか、題材や製本方法によっても異なる基本の本文設計について考えます。
  2. 禁則、約物について(5月20日)
    日本語の文章を組む上で問題となる、行頭・行末禁則やブラ下げ組み、また約物等の組み方について、さまざまな事例を検討し、読みやすくまた美しい日本語の組み方について考えます。またさまざまなルビ、圏点・傍線などの組み方、また脚注・頭注・割注などの組み方について考えます。
  3. 横組の文字組版(6月17日)
    ここでは日本語の横組について学びます。特に横組に多い、欧文や数字を混植する際のルールや、美しい組み方について考えます。ごく基本的な欧文組版(英文)のルールについても触れることになるでしょう。
  4. 見出しおよび本文以外の構成要素(7月15日)
    本文を構成する重要な要素として見出しがあります。大見出し、中見出し、小見出しなどの組み方について考えます。また見出しの詰め組み、スペーシングの練習を行います。また扉や目次などの「前付」、索引・奥付などの「後付」など、通常の本文以外の構成要素の組み方を考えます。
  5. 書体と字体の話(8月19日)
    本文に適した書体、また見出しに適した書体とはどんなものでしょうか。和文書体、欧文書体それぞれの歴史について触れながら、書体について考えます。また組版をする際に最低限の知識として持っておかなければならない漢字の字体の話、また書道家でもある大熊さんの視点から見た字体と筆遣いの関係について伺います。
  6. 卒業制作のプレゼンテーション&講評(9月16日)
    講座の総仕上げとして、受講生各人の選んだテキスト・版型で数ページの卒業制作を作成し、受講生全員で合評します。

講師紹介

大熊肇さん

大熊肇(おおくま はじめ)

1960年(昭和35)埼玉県春日部市生まれ。出版デザイナー。8歳から書道教室に通う。小学校で教師に「木」の縦線をはねないように注意された (もちろんはねてもよい)のがきっかけで、字体に強い興味を持つ。著書の『文字の骨組み 字体/甲骨文から常用漢字まで』(彩雲出版、2009 年)は字体についての興味が結実したもの。専門学校桑沢デザイン研究所・リビングデザイン研究科・グラフィックデザインコース卒業。道吉デザイン研究室を経てフリーランス。マッキントッシュを導入し、DTP組版を試みるが、組版についての無知を思い知り独学する。著書の『文字の組み方 組版/見てわかる新常識』(誠文堂新光社、2010年)は、無知だった過去の自分に向けて書いたもの。現在、有限会社トナン代表。毛筆のロゴや篆刻も制作する。共著に『組版/タイポグラフィの廻廊』(白順社、2007年)がある。

tonan's web  http://www.tonan.jp/

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