日時 | 2014年6月29日(日) 14:00〜16:30(開場13:30) |
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会場 | バルト(東京・阿佐ヶ谷) |
ゲスト | 海老原志穂さん(チベット語研究者) |
参加費 | 1000円(飲み物つき) |
定員 | 30 名 |
世界には何千もの言語があり,それぞれに独自の世界が広がっています。その一つ一つを詳しく調べることは,その言語について知るだけでなく,それを話す人々について知ることや,あるいは言語というものの本質を知るためにも必要なことでしょう。
しかし,世界にはまだよく調べられていない言語がたくさんあります。そこで言語学者は,その言葉が使われている現地に赴いて協力者を見つけ,発音・語彙・文法を詳細に調べて記述していきます。このような研究方法をフィールドワーク(現地調査)と言います。
私たちはフィールドワークという言葉で,いろいろな想像をかき立てられますが,その実際はどんなものなのでしょう?
今回のゲストは,チベット語のいろいろな方言を現地で調査されている海老原志穂さんです。どんな手段で言葉を調べるのか,方言を研究することにどんな意義があるのか,また,中国,ネパール,ブータンのほか,インド,パキスタンにも及ぶ広大なチベット語の方言世界について伺ってみましょう。
海老原 志穂 (エビハラ シホ)
東京外国語大学機関研究員。2003年よりチベット東北部で話されるアムド・チベット語の調査を始める。2008年博士号取得 (東京大学大学院)。現在は東西のチベット語の比較研究を行っている。近年はチベット現代文学の翻訳・紹介にも力を入れている(『チベット文学の曙 ここにも激しく躍動する生きた心臓がある』〔2012年,勉誠出版〕,『チベット文学の現在 ティメー・クンデンを探して』〔2013年,勉誠出版〕など)。