日時 | 2013年11月30日(土) 14:00〜16:30(開場13:30) |
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会場 | バルト(東京・阿佐ヶ谷) |
ゲスト | 今井むつみさん(言語学習研究者) |
参加費 | 1000円(飲み物つき) |
定員 | 30 名 |
生まれてわずか数年の子供でも言葉を使ってそれなりに複雑な内容のやり取りをこなします。しかし,言語能力の基礎ができる二三歳までは,「○○の意味は○○よ」などと教えられるわけでもなく,周りからの話しかけなどによっていつの間にか自然に言葉を獲得してしまうようです。
その過程は謎に満ちていますが,ここ最近,乳児や幼児が言葉の音や意味をどのように捉えているかを調べる手法がいろいろ開発され,「第一言語習得」の研究は格段に進歩しました。
第1回コトノハカフェはその謎に迫り,それを通して,一つ一つの言葉が持つ「意味」とは何なのかを考えてみます。
※言語学や発達心理学などをまったく学んだことのない方に合わせてお話しいただきますので,ご興味があればどなたでもお気軽にご参加ください。
1989年慶應大学社会学研究科後期博士課程修了。1994年ノースウエスタン大学心理学博士。現在慶應大学環境情報学部教授。専門は認知科学,言語心理学,発達心理学。乳幼児のことばの発達と思考の発達に関する研究に従事するとともに,認知科学と教育をつなげるアウトリーチ活動を行っている。発達科学教育奨励賞(1995年),日本認知科学会学会賞(1998年),日本心理学会国際賞奨励賞(2007年)など受賞。2007年〜2013年,文部科学省科学技術・学術審議会専門委員(脳科学委員会)。著書に『ことばと思考』岩波新書(2010),『ことばの発達の謎を解く』ちくまプリマー新書(2013),『人が学ぶということ―認知学習論からの視点』北樹出版(2003)〔2012年に『新 人が学ぶと言うこと』として改訂〕などがある。ホームページURLは http://cogpsy.sfc.keio.ac.jp/imailab/。