GSUB・GPOSを探る

こちらの講座は終了いたしました。

開講日時・会場

開講日時

5月19日(日)10:00〜16:30
(途中 12:00〜13:00 昼食休憩1時間・午後休憩約30分含む)

講師

狩野宏樹さん(株式会社イワタ 技術部)

定員

20名(要申込/先着順)

会場(当初のご案内から変更になりました)

東京学院 1F教室(会議室内海)
(東京都千代田区三崎町3-6-15 JR水道橋駅西口より徒歩3分)
アクセス

受講料

7,000円(当日会場にて支払い)

講座の内容

OpenType は精密で高度な組版を実現するさまざまな機能をもったフォント仕様です。
たとえば,
・縦組で約物・音引き・小書きの仮名などのグリフを切り替える。
・隣り合う文字の組合せによってカーニング量を変える。
・f と i の連なりを fi のリガチャー(合字)に置き換える。
といった初歩的な機能はもちろんのこと,
・言語によってグリフを切り替える。
・仮名の連綿やアラビア文字のような続け書きにおいて,続け書きの始まり・中間・終わりによってグリフを切り替える。
・アクセント記号などの付加記号を,文字ごとに適切な位置に配置する。
といった機能を持つことができます。

これらの機能のほとんどは,GSUB(ジーサブ)および GPOS(ジーポス)と呼ばれる仕組みで実現できます。GSUB,GPOS は,OpenType フォントのもつ柔軟性の核ともいえるものです。

しかし現実には,必ずしもフォントがこれらの機能を十二分に活用しているわけではありませんし,その実装が誤っているために望ましい組版が得られない場合もあるようです。
また,組版ソフトやウェブブラウザーの側もこれらの機能への対応が十分でなく,フォントの機能が必ずしも生かしきれていません。

そこで,フォントを作る側(デザイナーも技術者も)と組版ソフトやレンダリングエンジンを作る側の双方を対象に,GSUB,GPOSの基礎から応用までがしっかりと学べる講座を企画いたしました。 単なる技術的解説ではなく,活版・写植・デジタルの技術を高い視点で捉え,そもそも組版とは何をすることなのか,という問題意識を持ちながら解説を加えていきます。

本講座は一回きりの開催です。これだけの内容が一度に学べる機会はそうそう無いことでしょう。この機会をお見逃し無く!

対象

・タイプデザイナー(書体デザイナー)
・タイプエンジニア(フォントの技術者)
・組版ソフトやレンダリングエンジンの開発者・技術者
・その他,デジタルタイポグラフィーの技術面に興味のある方。

講師紹介

狩野宏樹さん

狩野宏樹(かのう ひろき)

1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用物理学科中退。大学在学中に自分で使うためのビットマップフォント作成を始めたのをきっかけに文字コード問題に関心を持ち、JIS第三・第四水準漢字の開発時には資料調査のアルバイトを行う。FontForgeの日本語対応などのフォント制作環境の整備によりタイプエンジニアとして必要な技術を身につける。
2007年12月より、株式会社イワタ技術部に勤務。現在、インド系文字などの多言語フォントの構築、フォント制作用内製ツールの開発などに従事。

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