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第40回「新聞校閲という仕事」

開催概要

もじもじカフェ第40回「新聞校閲という仕事」は終了しました。
日時 14:00〜16:30(開場13:30)
会場東京阿佐ヶ谷
ゲスト比留間直和さん(新聞校閲者)
参加費1000円(飲み物つき)
定員30 名

内容

印刷物(など)の誤りを完璧に無くすことはとても難しいことですが,誤りはときに大きな問題を引き起こします。電話番号・価格が誤っていたらどうなるか,報道で死者や容疑者を取り違えたら,誤った医療情報を伝えてしまったら,と考えると,その責任は重大です。

こうした誤りを防ぐために校正・校閲という仕事があります。校正は校正刷りを原稿や一段階前の赤字と照らし合わせるなどして,文字や体裁の誤りを正します。一方,校閲はそこから一歩踏み込み,内容の誤りについても確認します。校正・校閲は誤りを無くすだけでなく,用字・用語を統一したり分かりやすく誤解を招かない日本語表現といった面にも気を配ります。

今回はそんな校正・校閲の仕事のなかでも新聞校閲に焦点を当てます。日刊紙は刊行物の中で最も厳しいスケジュールで制作されています。大新聞ともなれば何百万という部数で発行されており,その社会的影響力は極めて大きいものがあります。書籍の校正・校閲とはまた少し違った世界かも知れません。

ゲストは朝日新聞東京本社・校閲センターの比留間直和さんです。時間と闘いながら一文字一文字,一文一文に真摯に向き合う新聞校閲の世界をお話しいただき,校正・校閲という仕事についてみんなで考えてみましょう。比留間さんは JIS 漢字の改正にも携わった経験があるので,用字の面でも興味深いお話が伺えるでしょう。

ゲスト

プロファイル

写真

比留間直和さん
(新聞校閲者)

比留間直和(ひるま なおかず)
1969年,埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部中国文学専修卒。1993年,朝日新聞社に校閲記者として入社し,東京本社校閲部,用語幹事室,東京総局,大阪本社校閲センターなどを経て,現在は東京本社校閲センター員兼用語幹事補佐。用語担当として記者用の校正支援辞書や仮名漢字変換辞書の整備,表外漢字字体の変更などにあたったほか,社外ではJIS漢字の拡張・改正にも関わる。日本新聞協会新聞用語懇談会関東地区幹事会委員。