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第34回「解読! 契丹文字」

開催概要

もじもじカフェ第34回「解読! 契丹文字」は終了しました。
日時 15:00〜17:30(開場14:30)
会場東京阿佐ヶ谷
ゲスト呉英喆さん(契丹語・契丹文字研究者)
参加費1200円(飲み物つき)
定員30 名

内容

契丹文字

(「世界の文字」http://nacos.com/information/character/ より転載)

10~12世紀,中国北方に漢民族とは異なる民族による国家,遼・西夏・金が誕生しました。それぞれ民族も言語も違う国家でしたが,同時期に特異な文字――遼は契丹(きったん)文字,西夏は西夏文字,金は女真文字――を創製したことでも知られています。一見漢字に似ていることから,「疑似漢字」と括られることもよくあります。西夏文字,女真文字に比べ,契丹文字は資料の数や内容に制約があり,最も解読が遅れていました。しかし近年,新出資料に恵まれ,その解読・研究が飛躍的に進みつつあります。

もじもじカフェでは,世界でも数少ない契丹語・契丹文字の専門家で,中国の若手研究者,呉英喆さん(中国内蒙古大学研究員,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所外国人研究員)をお招きし,契丹文字の構造,契丹語の新出資料,最近解明された契丹文字の特徴などを説明していただき,契丹文字の謎とその解明に迫ります。

また,西夏語・西夏文字研究者で,もじもじカフェ第10回 ゲストの荒川慎太郎さんにサポートゲストとしてお越しいただき,最初に疑似漢字とは何かについてお話しいただきます。

※すべて日本語で行います。

ゲスト

プロファイル

呉英喆さん
(契丹語・契丹文字研究者)

呉英喆(ご えいてつ)
vモンゴル名 OYONCHI。1971年,中国内モンゴル出身。モンゴル族。内モンゴル大学修了,博士(文学)。同大学院修士から,モンゴル語の親族語と見られる契丹語(契丹文字)を研究してきた。1999年から現在,内モンゴル大学モンゴル語文研究所に勤める。2007年から2009年までフィンランドに留学。近年,新発見の契丹文字墓誌銘の収集・整理,契丹大字と小字のフォント及びデータベースの製作に努めている。『契丹文字解読問題』(チンゲルタイ教授と共著)・『契丹語静詞文法範疇研究』・『契丹小字の新資料:蕭敵魯と耶律詳穏墓誌銘研究』(Juha Janhunen教授と共著)。