トップ > テーマ > 第25回「プライベート・プレスの愉しみ」

第25回「プライベート・プレスの愉しみ」

開催概要

もじもじカフェ第25回「プライベート・プレスの愉しみ」は終了しました。
日時 14:00〜16:30(開場13:30)
会場そら庵(東京・深川)
ゲスト大石薫さん(私活字版印刷家)
参加費1300円(ワンドリンクつき)
定員30 名

内容

プライベート・プレスは,産業としての印刷ではなく,趣味など私的な動機で行う印刷,またはそのための印刷所のことです。

19世紀末のヨーロッパでは,デザイナー・思想家のウィリアム・モリスが私設の活版印刷工房で美しい書物を生み出し,プライベート・プレス運動がわき起こりました。

日本でも古くからプライベート・プレスはありましたが,活版が印刷産業のなかでほぼ役目を終えようとしている今,改めて活版印刷の持つ味わいに注目が集まり,個人で活版を愉しむ新しい世代が生まれています。

もじもじカフェでは,第16回「活版印刷の時代」で産業としての活版を取り上げましたが,今回は,活版の普及活動に携わり,自らもプライベート・プレスで作品を制作されている大石薫さんをゲストにお招きし,活字を組み、印刷する愉しみを語っていただきます。小型活版印刷機の実演もお願いするほか、さまざまな器材や作品も見せていただきます。

ゲスト

プロファイル

大石薫さん
(私活字版印刷家)

大石薫(おおいし かおり)
東京農業大学農学部農学科卒業。遺伝育種学専攻。同校にて学芸員資格・図書館司書資格を取得。凸版印刷株式会社「印刷博物館」の設立に1998年より携り,同館の印刷工房に活版印刷のインストラクターとして2006年まで勤務。現在は「朗文堂/アダナ・プレス倶楽部」にてアマチュア・プリンターに向けた活版印刷機材の開発および普及活動を行うかたわら,自身のプライベート・プレス「コトバと活字 Lingua Florens」にて,可動活字(movable type)を用いてストーリーを組み換え,物語を繰り返し構築する「断片小説」を制作。著書に『VIVA!! カッパン♥』(朗文堂,2010)。