第6回「街でみかけた書体」
開催概要
日時 | 2007年4月22日(日) 15:00~17:30(開場14:30) |
会場 | バルト(東京・阿佐ヶ谷) |
ゲスト | 竹下直幸さん(書体デザイナー) |
参加費 | 1000円(ワンドリンクつき) |
内容
商店の看板,住所の案内表示,貼り紙やポスター……街を歩くとたくさんの文字が目に飛び込んできますが,よく見ると実にさまざまな書体が使われていることがわかります。ゴシック体だけでも,数え切れないほどの種類が使われています。表したいものの性格と書体の個性がぴったり合ったうまい書体の使い方を見かけることもあります。
今回のゲストは書体デザイナーの竹下直幸さんです。竹下さんは,ご自身のブログ「街でみかけた書体」で一年間にわたって街中の書体をウォッチしてこられました。竹下さんと一緒に,街で実際に使われているさまざまな書体を鑑賞してみましょう。ブログに掲載できなかった書体の裏話などもうかがえることでしょう。
ゲスト
プロファイル
竹下直幸(たけした なおゆき)。
1970年,埼玉県生まれ。多摩美術大学卒業後,株式会社モリサワ を経てフリーの書体デザイナー。オリジナル書体「竹」がモリサワよりリリース予定。2006年,約一年にわたって,ブログ「街でみかけた書体」を展開。多摩美術大学 非常勤講師。
終了報告
今回,ゲストの竹下さんはご自身のブログ「街で見かけた書体」の抜粋から,書体を明朝体,ゴシック体,丸ゴシック体,筆書体,ディスプレイ書体の5つに系統立てて,それぞれがよく使われている場面や使われ方について,画像をプロジェクタで映写しながら分かりやすく話されました。
休憩をはさんだ後半では,竹下さんは旧営団地下鉄の制定書体をデザインした特製のTシャツで登場。まず,事前に提出していただいた課題「みなさんの街でみかけた書体」を紹介しました。提出者のコメントも交えながら,竹下さんに一点一点コメントしてもらいました。質問では,「具体的にどの部分を見て書体を判別するのか」「好きな書体は」といった質問に丁寧に答えられていました。最後に,さまざまな理由で,ブログで紹介できなかった秘蔵の画像も公開されました。
参加者の声
「ブログは見ていたので,画像は見たことがありましたが,系統立てて改めて見ると納得させられました。特に丸ゴシックが注意書きに使用されることが多いというのが面白かったです」
「脚色のない文章のための書体なので,新聞書体には説得力がある,というのは面白いなと思いました。書体の背景を知ると,書体選びの際のヒントになるのですね。文字を見る目が少し変わりそうです」